精密部品用のパネルを製造していたB社。そのパネルは、とても繊細なものでした。普通のポリ袋で包装すると、なぜか細かな傷がついてしまうのです。

顕微鏡で実際に調べてみたところ、どうやらポリ袋につかわれている添加剤がフィルム表面の凹凸となり、その凹凸が部品と接触して傷がついてしまう様子でした。

このままでは包装すること自体ができないため、B社の担当者がインターネットを通じて情報を集めていたところ、行き当たったのが私たち豊ファインパックのホームページでした。「フィルムには微量の添加剤が含まれており、これが内容物を汚染したり、傷の原因になることがある」との記載に、「まさにこのケースだ」と思った担当者は、さっそく私たちのところへサンプルを依頼。

その日のうちに、営業が「お困りの内容はどんなことでしょう」とB社の担当者に電話を入れて、話をする中で解決策だと思われた「無添加ポリエチレン」を提案。もしも傷の原因が別の理由で効果がなければ、別途の方法を検討することも約束しました。

さっそく担当者が無添加ポリエチレンのポリ袋をテストしてみたところ、結果は良好。物性データの送付依頼にも速やかにお応えしたために、担当者からも「きちんとした会社だ」と安心していただいたようです。